AQUA-PLANET CLUB 本文へジャンプ
水に学ぶ
■水と親しむ都市(街)
カヌーイスト野田知佑(のだともすけ)氏は、『日本の川を旅する』(新潮文庫*)のなかで、“日本の全国の市町村の大半が「緑と清流の町」と銘打っている。ぼくの居る東京の江東区も『緑と水とやすらぎのある町』となっていてびっくりする。そこには「緑と水」とか呼べるものは全然ないのだが”、という。
同感だ。少なくとも「隅田川」は「清流」とは云えないし、さらにその下流にあって「緑と水」というイメージはない。
*日本ノンフィクション賞新人賞受賞



『江東区環境行動計画(案)』に対する説明会があった。その中に「江東区の望ましい都市像」として「水と親しむ都市(まち)」を掲げている。これを原風景にするには相当の覚悟が必要である。単に護岸が整備された「水辺」があるだけでは「水と親しむ」というキャッチフレーズは使えない。
例えば、島根県松江市の市民が松江城を取り巻いて流れている堀川をアウトドア感覚でカヌーを楽しく浮べるほどの現実的風景(写真)がなければ標題として使える言葉ではない。*写真:川本貢功氏/NationalGeographic日本版2000年6月号)